台南榕樹日記

ficusmicrocarpaは榕樹(ガジュマル)の学術名。台湾の古都、台南にある榕樹がシンボルの大学での語学留学の日々の記録。

3月23日 今天都一直下雨

今日は朝から雨が降っている。台南に来てから初めてのことだ。これからの季節、こんな日も多くなるのだろうか。今日は土曜日だけど、都合よく予定もない。天気がいいと、どこかに出かけなくてはもったいないと、貧乏性が頭をもたげてくるが、雨の日は自分に言い訳ができていい。

春季コースが始まって1週間が過ぎた。1度経験しているので、毎日ぐったりしていた冬季コースの最初の1週間とくらべて少し余裕もあって、自分の成長を実感することもできた。

ひとつ上の新しいクラスは、なんと日本人は私だけ。7人の同級生は、オーストラリア人(38才、男)、コロンビア人(30代、女)、アメリカ人(28才、男)、インドネシア人(28才、男)、タイ人(30才、女)、タイ人(23才、女)、ベイリーズ人(22才、男)という構成。20代前半の学生が多かった前のクラスにくらべて、社会経験のある大人が多いのがうれしい。クラス別けは国や成績で決められるのだと思うけど、新しいクラスは3ヶ月間の努力の末に得られた仲間なので、なんだかとても特別に感じる。

冬季コースの成績証明書をもらった。ベイリーズの22才男子と見せ合いっこをしたら必修科目と選択科目両方の点数がすっかり一緒だったので、全体としては中の上ぐらいかなと思う。SpeakingやPronunciationなど6つの中国語能力の5段階評価もあって、このうちListeningがなんと2だった。不合格すれすれ。試験、相当できなかったみたいだ。たしかに、ネイティブの中国語を聴く時間が圧倒的に不足している。意識して増やしていかなくては。Readingが5で、Writingは4。この結果は自尊心を満たしてくれるけど、このままでは、読み書きそこそこ、でもしゃべれない、英語と同じパターンになってしまうので、喜んでばかりもいられない。自分なりの勉強方法をもっと工夫していかなくてはならないと思う。

新しいクラスでは、毎週2回「報告」と言われる発表をしなくてはならない。うち1回はクラスメートと1組になってやらなくてはならないから、中国語でのコミュニケーションが要求される。これがすごくプレッシャー。クラスメートが優しい人たちでよかった。数をこなすうちに慣れると信じて、とにかくひとつひとつやっていくしかない。

新しい寮の生活も気に入っている。寮には2人の管理人のおじさんと掃除のおじさんがいて、この3人のおじさんが、キャラはそれぞれ違うのに、3人ともとにかく優しいのだ。おじさんたちと接していると、命にかかわること以外、怒ることなんて別にないじゃないかと思えてくる。

寮には語学留学の外国人留学生以外に、成功大学の台灣人学生や社会人も住んでいる。ロビーのソファに座って、宿題をしながら、受付に座っているおじさんと台灣人学生や来訪者との会話を聞くともなく聞いていると、台灣社会の一員になった気分になれる。おじさんたちをつかまえて中国語の会話の練習につきあってもらうぐらいの積極性があったほうがいいんだろうな。