台南榕樹日記

ficusmicrocarpaは榕樹(ガジュマル)の学術名。台湾の古都、台南にある榕樹がシンボルの大学での語学留学の日々の記録。

12月20日 從來台南一個星期過去了

月曜から毎日2時間の必修のグループレッスンが始まった。宿題もさっそく出て、さらに選択クラスを選ぶためにほぼ毎日朝8時10分から17時まで授業に出ていたので、くたくただった。

グループは下から2番目の初級クラスで、メンバーは9人。オランダ、タイ、ベトナムインドネシアホンジュラス、あとどこだったか南米の国の2人と、日本人は私もふくめ2人。学校全体で見てもほぼ全大陸をカバーしているようで、授業が終わって教室から学生がいっせいに出ると、ここはNYのハイスクールか!?と錯覚してしまう。

クラスの外国人の子たちは18才から20代前半。ほとんどがスカラーシップを取るために去年から通っているようだ。だから、先生の話す中国語をちゃんと聴きとれている。NHKラジオ「まいにち中国語」で半年勉強しただけの私は、実際の会話をほとんどしたことがないので、何を聞かれているのか分からずポカンとしてしまったり、授業の進め方が分からずみんなと違うことをしてしまったり、トンチンカンなのだけど、友達から聞いていて覚悟していたし、みんなもときどきそうだから、大丈夫だ。

授業が終わったあと、先生が「クラスはどう?」と心配して声をかけてくれた。「みんな若すぎる」と答えると、「沒關係!」と笑っていた。

逆に言うと、ラジオ講座で独学で半年勉強しただけで、なんとかやっていけるほど、漢字の読み書きができる日本人は、中国語学習において欧米人より圧倒的に優位なのだ。オランダ人の男子なんて1年勉強してけっこう喋れるくせに、「應該」とか「覺得」とかよく使う漢字でもなかなか覚えられないらしく、隣に座っていると読み方をこっそり私に聞いてくる。

生活のほうもけっこう慣れて、日常の動作もスムーズになった。今朝なんて、14階の共同キッチンでご飯を炊き、ご飯を蒸らす10分間で、エレベーターで11階の部屋に戻り、バスルームで手洗いで洗濯をし、共同の脱水機で脱水して、部屋に干す、なんてことまでできた。このとき、絶対に忘れてならないのが、セキュリティカード。これがないと、部屋に入るのはもちろん、エレベーターの階も指定できない。部屋に置き忘れたら、階段で1階まで降りて、電話で受付を呼び出さなくてはならない。めんどくさすぎる。

夕飯の前に、机とベッドの向きを替えて、部屋の模様替えをした。明日は午後から学校主催の「臺南古蹟半日遊」バスツアー。

大好きな台南で生活しているのに、テンションが上がらないのが不思議だったけど、それは平常心でいられるということで、「水に合っている」ということかともと思いはじめている。

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部屋はこんな感じ。窓からは朝日に染まる街が遠くまで見わたせる。